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「御堂孝典」

 

 呼ばれる声に意識が覚醒した。

 頭がガンガンと痛む。身体にはひどく重く違和感があった。

 御堂孝典が腫れぼったい瞼を押し上げて見たのは、見慣れぬ薄暗い部屋だった。身体にかかる重力から御堂は寝ているのではなく立っているのだと気付く。それも、両手を大きく広げた不自然な体勢だ。御堂は姿勢を整えようとしたが、まったくと言って良いほど身体は動かなかった。両腕がぎりぎりと痛むのは何か固い板に鎖のようなもので腕を固定されているせいで、体重がかかっているからだろう。足を動かそうにも、足もまた鎖でつながれているようでほとんど動かせない。

 

 ――何がどうなっている?

 

 異常事態に急速に意識が覚醒していく。御堂の記憶は、MGN社で夜遅くまで残業し、帰宅しようとビルを出たところで途切れている。

 御堂は頭を上げて首をねじり、自分が巨大な十字架に磔(はりつけ)にされているのだと知って愕然とした。御堂が囚われている部屋はいわゆる普通の部屋ではなかった。窓のない地下室のようで、目の前に祭壇のような台が置かれていた。どこか宗教めいた雰囲気を感じさせ、何かの儀式に使われるような空間なのだろう。

 そして、御堂の目の前には一人の男が立っていた。明るい髪色の若い男で、精緻に整った顔立ちを銀のフレームの眼鏡が冷たく引き締めている。美しい男だと思ったが、それ以上に男の出で立ちに目を奪われた。男が纏うのは金の縁取りをされた白い法衣だ。

 御堂は唸るように言った。

 

「……払魔師(エクソシスト)か」

「バチカン直属の祓魔師、佐伯克哉だ」

 

 平然とした顔で男は名乗る。

 ぎり、と御堂は奥歯を噛みしめた。迂闊だった。こんなところまで祓魔師が追ってくるとは。

 

「アスタロト級の悪魔が、まさかこんなところで、人として紛れ込んでいるとはな」

 

 佐伯と名乗った祓魔師は冷ややかな眼差しで御堂を見据えて言葉を継いだ。

 

「御堂孝典、32歳。MGN社開発部部長。史上最年少で部長職についた、いわばエリート中のエリートだ。……御堂、お前はMGN社を掌握して、何をしようとしている? お前の目的はなんだ?」

 

 佐伯が御堂の前へと歩みを寄せた。御堂の顎を掴み、間近から顔を覗き込む。その顔に向けて唾を吐きかけるが、佐伯はすんでの所でそれを避けた。御堂はハッ、と笑った。

 

「祓魔師と話すことなどない」

「まあ、素直に話してくれるとは思っていないさ」

 

 佐伯は御堂に向けて手を伸ばした。長い指がネクタイのノットにかかり、衣擦れの音と共に御堂のネクタイを解くとその場に落とした。片手で器用にベストの鋲、そしてシャツのボタンを外していく。

 そうして露わになった御堂の白い肌に佐伯は手を当てた。佐伯の手は決して冷たくはなかったが、その感触にぞわりと総毛立った。佐伯は黙ったまま御堂の身体を撫でていく。それはただ触れるのではなく、まるで肌の下を探られているかのようなおぞましさがあった。触れられたところに鳥肌が立ち、御堂は佐伯の手から逃れようと不自由な身を捩らせた。

 佐伯は御堂の胸から腹への筋肉の流れを辿るように手を滑らせると、言った。

 

「普通の人間の身体だな。だが、単純な憑依にしては魔の気配が強い。……この人間とどういう契約をした?」

「契約などしていない」

「全身くまなく調べれば、契約の印があるはずだ。お前はどこに印を隠している」

 

 佐伯の手が下に降りていき、御堂のベルトにかかった。ベルトを外し、アンダーごとスーツのズボンを膝までずり下ろされる。柔らかな性器がひんやりとした外気に触れた。佐伯の目の前にあられもなく晒される恥辱に顔が赤くなる。佐伯は御堂の下腹に視線を落とす。

 

「ここも普通だな。まあ、立派なものだが」

 

 佐伯の露骨な言葉にカッと怒りが込み上げた。地を這うような低い声を出す。

 

「……下賎な人間ごときが私に触るな」

「ふん」

 

 佐伯は御堂を無視して御堂の左の乳首に指を伸ばした。慎ましい尖りと親指と人差し指で挟まれる。何を、と思った次の瞬間、乳首を貫く痛みに御堂は背を反らして悲鳴を上げた。

 

「くあ…っ、ぁ、ふ、あああっ!」

「普通の人間なら何ともない聖なる気だ。だが、悪魔のあんたには効くだろう?」

 

 軽く指で摘ままれているだけなのに、乳首に幾本もの針が突き刺さっているような鋭い痛みが走る。

 

「よせ……っ、んあっ、うああっ」

「いい声で鳴くじゃないか」

 

 まるで電流を流されているようだ。佐伯は御堂の乳首を散々弄び、やっと指を離した時には、左の乳首は熟れたように赤く腫れていた。

 ようやく痛みから解放されて御堂は荒い呼吸を繰り返す。そんな御堂に佐伯は尋ねる。

 

「次はどこがいい? 乳首でこれだけ反応が良かったなら、ここならもっと効果があるか?」

 

 そう言いながら佐伯の指が御堂の萎えたペニスを摘まんだ。

 今しがたの痛みを思い出し、ぞっと血の気が引く。

 

「やめろ……」

 

 声が懇願のように弱々しくなる。佐伯の顔が嗜虐の色を滲ませた。

 

「それなら、お前の目的を話せ。高位の悪魔のお前がなぜ、この日本に潜んでいるのか。素直に話せばすぐに楽にしてやる。今のお前は人間の肉体だ。いつまでも拷問を耐えられるものではないだろう?」

「お前に話すことなどない」

「しらばっくれる気か」

 

 佐伯は怯えきった性器を脅しのように握り込むようにして弄ぶ。

 

「くそっ! 離せっ!」

 

 なんとか拘束から逃れようと、身体を捩り手足を必死に動かす。じゃらじゃらと鎖が不快な音を立てたが、拘束が外れる気配はなかった。佐伯は薄い笑みを浮かべながら、御堂のペニスと陰嚢を手の平で転がすようにしてやわやわと揉む。弄ばれている屈辱に怒りが込み上げる。

 

「私に触れるなっ!!」

「く……っ!」

 

 怒りを爆発させて叫んだ次の刹那、身体の奥底から底知れぬ力が噴き出した。御堂を中心にして爆風のような衝撃波が巻き起こる。佐伯は咄嗟に腕で顔を覆った。御堂の手足に絡みついた鎖からバチバチと火花が散る。衝撃波は研ぎ澄まされた刃のように、周囲を無差別に切り刻むよう暴れ回る。佐伯が纏う法衣が切り裂かれ、四方八方の壁に無数の傷を刻みつけた。

 

「ここまでとはな」

 

 佐伯が顔を覆っていた腕を下ろした。

 御堂の身体は全力疾走したかのように酷い疲労感が残っている。人間の身体で魔力を使いすぎたのだ。だが、その結果は芳しくないものだった。壁や天井に刻まれた大きな傷に比べ、法衣はボロボロになっていたものの、佐伯の傷は浅かった。腕に擦り傷をいくつか作った程度だ。それに御堂を拘束している鎖も千切ることは出来なかった。

 佐伯は勝ち誇ったように言う。

 

「だが、無駄だ。ここ幾重にも魔法陣を張り巡らしている地下の部屋だ。床、壁だけでなく天井にも魔力を無効化する聖呪を重ねている。いくらお前がアスタロト級といえども、この部屋にいる時点で魔力はほぼないに等しい」

 

 御堂はぜえぜえと息を切らしながら言った。

 

「聖職者が卑劣な真似を……」

「悪魔にそんなことを言われるとはな」

 

 佐伯は肩をふるわせて笑う。

 

「バチカンのお膝元と違って、ここは極東の片隅の日本だ。この国の悪魔祓いは俺に一任されている。つまり、俺は何をしても許されると言うことだ」

 

 遙か昔の朧気な記憶が、佐伯が纏う法衣は高位の祓魔師に与えられるものだと示していた。この男は若いが相当な実力者なのだろう。

 だが、その立ち振る舞いは聖職者からほど遠い。手段を選ばぬ悪辣さがこの男の実力を押し上げているのだ。

 

「御堂孝典、お前の元々の魔力は強大だからな。祓うのに手間がかかりそうだ」

 

 そう言って、法衣の内側から小瓶を取り出した。佐伯は小瓶を手の上で傾けて、とろりとした液体を手に取る。それは香油のようで仄かに甘い香りが漂う。

 

「俺の身体を傷つけた罰だ。お前はとっておきの方法で祓ってやろう」

「なに…を……」

 

 佐伯は唇を歪めると香油に濡れた手で御堂の足の付け根に手を伸ばした。陰嚢の奥にある窄まりに佐伯の指が触れる。

 咄嗟に力を込めて閉ざそうとするが、香油のぬめりを借りて佐伯の指が入り込んできた。

 

「ぁ、抜け…っ!」

 

 腰を引こうにも十字架に邪魔されて逃げることが出来ない。佐伯は外にも中にもたっぷりと香油を塗すようにして指を往復させる。異物をアヌスに咥えさせられる違和感は酷かったが、それ以上に香油で濡らされたところが熱を持ってうずき出した。

 

「聖別された香油だ。媚薬の効果もある。悪魔のお前にはたまらないだろう?」

 

 佐伯は指を抜くと今度は自らの法衣の裾を乱した。自らの屹立に香油を塗りつけるのを目にし、これから何が行われるのか悟って御堂は青ざめる。

 

「よせっ、私は男だぞっ」

「そんなこととうに分かっている。だからこうするんだよ」

 

 佐伯はにやりと笑って、御堂の左足の膝裏を持って抱え上げた。腰を抱き寄せると自らの切っ先に御堂のアヌスを宛がう。

 

「やめろ……っ! よせっ!!」

「高位の悪魔ともあろうお前が、まさか怖いのか?」

 

 青ざめる御堂の動揺を楽しみながら、佐伯が腕の力を緩めた。自重で腰が沈み込み、アヌスに圧がかかり拓かれていった。

 メリメリと音を立てるように、佐伯の杭が御堂の体内に打ち込まれていく。身体を引き裂かれるような苦しさに御堂は背を反った悲鳴を上げた。

 

「ぁあああああっ!!」

「苦しいか?」

 

 当然分かっていることを佐伯は嗜虐的な笑みを添えて聞いてくる。少しずつ深まる結合に佐伯のペニスを咥え込まされた粘膜がカッと熱くなる。まるで灼熱の杭に串刺しにされているかのようだ。御堂の苦痛に歪む顔を眺めながら、佐伯は言う。

 

「俺は血の一滴にいたるまで、お前たちの毒になるよう聖別されている。俺自体がお前たち悪魔に対抗する武器なのだ。身体を抉られる痛みと苦しみを覚えておけ。俺に逆らうとどうなるか身をもって知るといい」

「ぐ……」

「この方法は女相手には使えない。妊娠すると困るからな。だが、男相手ならそんな心配もない。お前の中から清めてやるよ」

「ひっ、く、……はな、せっ、ああっ」

 

 佐伯は御堂の膝裏を抱え、激しく身体を揺さぶった。佐伯のペニスから聖気は御堂の粘膜を通じて身体の内側から炙られるような苦しみをもたらす。御堂は佐伯の怒張に深く刺し貫かれて喘ぐことしか出来なくなる。

 御堂の耳元に口を寄せて、佐伯は囁く。

 

「だが、俺にも慈悲の心はある。お前の態度次第で考えてやらなくもない」

「な…に……?」

 

 その言葉に呼応するかのように別種の感覚が腹の奥底で弾けた。むず痒いような妖しい痺れは、次第に戸惑うほどの違和感に育っていく。

 

 ――なんだ、これは……。

 

 苦しくて仕方ないのに、新たに芽生えた感覚は佐伯に突き上げられる度に大きくなった。

 

「初めてなのに、随分とよさそうじゃないか。随分と淫乱な悪魔だな」

「嘘だ……」

 

 そう揶揄されて気付く。いつの間にかペニスは腹に付くほど反り返り、先端から蜜を溢れさせていた。下賎と蔑む人間に、それも祓魔師に無理やり犯される行為に、御堂の身体は明らかな反応を示していた。

 

「お前が満足するだけの苦痛と享楽を与えてやろう」

 

 五本の指が御堂のペニスに絡みついた。その感触に、はっ、と甘苦しい息を吐く。

 佐伯は腰の動きを止めて、御堂のペニスを確かめるように数度根元から扱き上げると、首にかけていたロザリオを手に取った。その銀色の輝きを目にし、嫌な予感に「よせっ」と声を上げたが遅かった。

 佐伯はロザリオの細いチェーンを御堂の勃起したペニスの根元からきつく巻き付けていく。ぎちぎちに張り詰めたペニスをシルバーのチェーンが幾重にも絡みつく。そしてあろうことか、佐伯は十字架の下部分、細く長い棒の部分を鈴口にぷつりと潜り込ませた。

 

「ぅ、……っはあ!」

 

 敏感な粘膜に金属の棒が侵入する。先端は丸く膨らんでいて、それが楔のように御堂の尿道の奥深くにはまり込んで固定された。

 ペニスを聖なるロザリオで戒められ、灼けつくような熱がペニスを覆う。それだけではなく尿道に突き刺された十字架から、敏感な粘膜に聖気が流れ込んでくる。それはまるで得体の知れない何かに尿道を犯されるような感覚で、あまりの苦痛に悶えうつ。

 ふたたび佐伯が動き出した。ずん、ずん、と重い衝撃を与えるように腰を打ちつけてくる。

 ペニスを聖なる十字架で塞がれ、アヌスを宿敵の祓魔師のペニスを埋め込まれ、下半身は痺れたように動かない。それなのに、神経は過敏なまでに研ぎ澄まされて、与えられる刺激を余すところなく伝えてくる。

 

「あ…っ、やめ……、んっ、くあっ」

 

 突き上げられる度にぐちゅぐちゅと濡れた音が立ち、御堂の弾むペニスの内側を十字架が抉る。

 佐伯は猛々しく腰を遣う。ペニスが抜ける寸前まで御堂を持ち上げ、そこから御堂の腰を落とすようにして一気に屹立を根元まで埋め込む。十字架に吊り下げられたまま、佐伯の意のままに犯される過酷な体位だ。

 だが、骨がたわむほどの衝撃と熱は、鋭い快楽へと反転していく。それは香油がもたらす媚薬の効果なのだろうか。苛烈な責め苦を受けているというのに、御堂の身体はどうしようもなく反応していた。強制的に発情させられた身体は、着々と高みへと上り詰めていく。

 佐伯のペニスに擦られる粘膜が熱く燃え立った。滾るような熱が下半身で渦を巻く。おぞましい官能を堪えようとしてもそれをあざ笑うように、佐伯が重く深く御堂を貫いた。

 

「うぁ……、ひ、はあっ」

「イきたいだろう?」

 

 蠱惑的な低い声でそう聞かれて、無意識のうちにガクガクと頷いていた。体内で暴れる熱を解放したい。御堂のペニスは破裂しそうなほど張り詰めていて、尿道を塞ぐ十字架の隙間から透明な蜜を涙のように滴らせている。

 

「俺に服従するか? 俺の使い魔になってこの国の悪魔を一掃するのに力を貸すなら助けてやらなくもない」

「ふっ、ぁ……っ!」

 

 佐伯の指が御堂のペニスに突き刺さる十字架に触れた。そのままくいくいと動かされて、鋭利な痛みに悶絶する。それでも、堰き止められた快楽の嵐は、痛みさえも悦楽の炎に変えて御堂の背筋を貫いていく。

 抵抗すら出来ない無防備なところを責められて、苦痛と快楽を次々と与えられて心はくじけそうになる。だが、御堂の中に連綿と受け継がれてきた人ではない異質な存在としての記憶。圧倒的な力と気高い誇りが、佐伯に屈することを拒む。

 御堂は今までどんな祓魔師にも負けたことはなかった。そもそも相手にすらしていなかった。それが今や、たかだか人間の若造の手に落ちて、好きに弄ばれている。その屈辱に血を吐きそうな怒りを覚える。

 胸を荒く上下させながら、御堂はなけなけしの矜持をかき集めて言い放った。

 

「私が貴様の使い魔になるだと……? たかだが人間の分際でふざけるのも大概にしろ」

 

 憎悪を激しく燃やし、自分を凌辱する男を睨み付けた。佐伯と鋭い視線とぶつかり火花が散る。佐伯が眉間にしわを寄せた。

 

「禍々し悪魔の眼……魔眼か」

「か……はっ、くああ!」

 

 忌々しく吐き捨てて、佐伯はさらに強く突き上げた。魔力を込めた眼差しも佐伯が付ける眼鏡のレンズに弾かれたことを知る。

 

「きついお仕置きが必要だな」

「ふぁっ、っぐ……っ」

 

 残酷に笑って、佐伯は十字架を更に深く押し込んだ。その痛みに御堂は痙攣をしたように四肢を何度も突っ張らせる。ひくつく粘膜が佐伯のペニスをぎゅっと引き絞り、御堂の体内深くに埋め込まれた佐伯の形をまざまざと浮き立たせた。

 佐伯は唸るように喉を鳴らした。最奥を穿つペニスがびゅくりと跳ねた。びくびくと脈動するようにして、聖気を込めた白濁液を注がれていく。

 

「ひっ、あああああっ!!!」

 

 まるで煮えたぎる鉛を注がれたかのように身体の深いところを焼き尽くされる苦しみに、眦から滴がこぼれ落ち、頬を伝った。だが、限界まで耐えていた快楽もまた、それを引き金に大きく弾けた。射精を封じられたまま、なすすべもなく絶頂に押し上げられてしまう。

 ガクガクと腰を震わせて爛れきった極みに溺れた。射精を伴わないせいで、極みは引くこともなく御堂を捕えて底なし沼のような快楽に引きずり込んでいく。

 

「貴様らが蔑む人間に種付けされるのはどんな気分だ?」

 

 佐伯は深々と抉ったまま、低く嗤った。

 

「ぅ……」

 

 ようやくまともに呼吸ができるようになり、御堂は涙で歪んだ視界で佐伯を見返した。

 そこにあるのは、聖職者の衣を纏いながら純然たる悪意。

 邪悪に満ちた顔つきで佐伯は告げる。

 

「徹底的にお前を躾けてやるよ。そして、祓ってやる」

 

 佐伯はふたたび腰を動かし始める。

 心身共に蝕まれるような絶望を感じながら、御堂の意識は闇に呑み込まれていった。

 

 

END

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