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【新刊サンプル】モブメガミド ※メガミドが本城、澤村に陵辱される内容です
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本文サンプル1

 

「う……」
「ようやくお目覚めかい、克哉君?」
 克哉は重たい瞼を押し上げた。
 鈍く痛む頭を上げて、起き上がろうとしたところで両手が背後に拘束されていることに気付く。
 焦点が定まらない視界に部屋の照明の白い光が滲んだ。次第に見えるものの輪郭がはっきりとしてくる。どうやらAA社のミーティングルームにいるようだ。
 思考はもやがかかったかのようにぼんやりしていた。だが、尋常ではない事態が起きていることは分かった。
 すぐ近くで呻く声と乱れた息遣いが響く。
 背筋にひやりとした冷たいものが走った。
 克哉は頭を振って強制的に自分を覚醒させた。
 何が起きたのか、そして、何が起きているのか。
 克哉の目の前の光景が輪郭を鮮やかにする。克哉は目を瞠(みは)った。そして、声を荒げて叫ぶ。
「御堂っ!!」
 だが、返ってきたのは、粘ついた声のざらついた笑いだった。



 すぐさま克哉は記憶をたぐり寄せる。つい先刻まではいつもと同じ変化のない日常を過ごしていたはずだった。
 この日も克哉と御堂は、二人で残って夜遅くまで仕事をしていた。その仕事もひと段落つき、戸締まりをして二人して社を出たところで襲われたのだ。
 克哉がAA社のドアのロックをかけているときに、背後で御堂が倒れる気配がした。振り向けば、御堂を背後から羽交い締めにする男の姿があった。
 男は御堂の口元に布を押し付けていた。薬品をしみこませた布だろう。怒りに頭が沸騰する。克哉は反射的に御堂を奪い返そうとしたところで、突然鋭い痛みが首の後ろから全身に走り、克哉は崩れ落ちた。死角から現れた澤村に首元にスタンガンを押し付けられたのだ。
 筋肉が痙攣し、指一本さえまともに動かすことが出来ない。地面に伏せった視線の先に磨かれた革靴が見えた。
「お久しぶり、克哉君」
 無様に床に這う克哉の真上から愉悦に満ちた声が降ってくる。黒目だけ動かして見上げれば、赤いフレームの眼鏡をかけた見知った男、澤村がいびつな笑みを浮かべて克哉を見下ろしていた。
 ――御堂は?
 必死に視線を動かせば、意識を失いぐったりとした御堂を抱える男が澤村の傍らに立っていた。ゆるくウェーブがかかった髪の優男風の顔立ちで、光沢のあるグレーのスーツにイタリアンブランドの派手なネクタイを締めている。全身を一級品で飾り立てる気取った格好は堅気のビジネスマンと言うよりは、澤村同様、外資系ビジネスマンにありがちな嫌みさだ。その男は澤村の隣で克哉を見下ろしながら嘲笑する口調で言った。
「へえ、君が御堂の恋人なの? ずいぶんと若そうだけど」
「僕と同い年ですよ、本城さん」
「以外だな。こんな生意気そうな若い男が御堂の好みだなんて」
 本城と呼ばれた男は意識を失った御堂の身体を撫でるように、なれなれしく手を這わせている。
「お前ら……何の用だ」
 低い声で威嚇する。だが、克哉を見下ろす二人は余裕の表情を崩さない。
「克哉君、ちょっと静かにして貰おうか。ここで騒がれても困るから」
 そう言って澤村は克哉の頭の横に膝を付くと、片手に持ったスタンガンをふたたび克哉の首元に押し付けてきた。
「ぐぁっ」
 ダメ押しの一撃に克哉は身体を跳ねさせた。次の瞬間、意識はぷつりと途切れる。

本文サンプル2

 本城は秀麗に整った顔に、薄い笑みを刷きつつ言った。
「愛しているよ、御堂。誰よりも。お前は自分を理解してくれる人間を選ぶべきなんだ。俺ならお前をすべて受け入れてあげられる。俺とお前が組めば、成功は約束される」
 自分の言葉に酔いしれるかのような面持ちで本城は御堂の脚の間に腰を押し付け、完全な形となったペニスをあてがう。御堂が短い悲鳴を上げた。
「ぁ……、よせ…っ、ぅう…」
「本城、やめろっ!」
 本城のものが薄い尻肉の間に沈んでいく様子を克哉は目を反らすことも、瞬きをすることもせずに凝視した。
 本城が腰を進めるたびに御堂が苦しげに声を上げる。
 克哉は激しい怒りに呼吸をするのも忘れた。
 腰を細かく前後させて、本城はペニスをねじ込む動きを繰り返す。そして、根元まで収めると、感じ入ったように息を吐いた。
「俺には冷たい顔と態度しか見せないのに、お前の中はこんなにも熱いんだな、御堂」
「は……ぁっ、抜け……っ」
 本城の引き締まった下腹が御堂の尻肉を押しつぶす。深まる結合に御堂は苦しげに喘いだ。
 本城は中を探るように軽く腰を揺すると、大きな律動を始めた。肉が肉を打つ音が響きだす。その音は次第になめらかに速くなる。
「ねえ、克哉君」
 克哉の横で本城たちを見物する澤村が、さもおかしそうに克哉に言った。
「目の前で恋人を寝取られるって、どんな気分?」

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